白蟻調査
2010/05/27(Thu)
先日知り合いから
「多分、白蟻の羽根蟻が大量に出たので見てほしい」
との連絡を頂いていたので、
昨日、調査駆除道具を車に一式載せて調査に行ってきました。


建物は築30年程の木造の賃貸物件。

羽根蟻が飛び立ったのは浴室と洗面所の間の床と壁の隙間からということ。

さっそくその周辺の床下を主なターゲットとして、
建物全体の床下をひと通り、直接目視で調査することにしました。

まずは床下への入り口探しから。
隣の台所に床下収納があったので覗いてみたのですが、
残念ながら基礎の立上りによって、目的地まで行けそうになく
ここからの侵入は断念。

続いて、収納と廊下を挟んだ寝室の畳を上げて、
床下に侵入し目的地までのアタックを試みたのですが、
途中で土台と地面との間の高さが25cm程しかなく、
今の私ではギリギリ通れなかったので、ここからの経路も断念。
5年前なら通れたかも・・・

最終的には浴室から結構離れた和室の畳を上げて床下へ。

久しぶりに潜る住宅の床下。

築30年ほど前の住宅の床下はこんな感じです。
100_2296.jpg

昔遊んだファミコンゲームのダンジョンの探検を思い出します。
その角を曲がると未知のモンスターに遭遇しそうな感じ。
(ちなみに蜘蛛は沢山いました)

高さ40cm程の空間をほふく前進で進むこと10m。
ようやく洗面所の床下につきました。

100_2308.jpg
洗面所の床下はこんな感じ。

ひと通り見てみましたが、洗面所側からの白蟻の侵入経路を目視で確認することは出来ませんでした。


大体予想はしていましたが、浴室の床からの侵入経路が最も可能性としては高いようです。

このくらいの築年数の家は、浴室の造り方が白蟻の侵入経路となりやすい構造となっています。

浴室の床下にあたる場所、上の写真のコンクリート基礎を隔てた反対側を配管の隙間から覗くと
土台まで土や砂利が埋め立てられていて、指で触って分かるほどしっとりと湿っていました。

100_2310.jpg



全体の状況から考えても、白蟻の侵入経路は浴室床からというのが可能性としては最も高いと考えられます。

こうなると、非破壊での駆除はほとんど出来ないと考えられます。
直接白蟻の経路や集まっている場所を確認できずに薬などを使用しても、
白蟻を巣ごと駆除する効果はほとんど期待できません。

今回は浴室の床などの破壊を伴う駆除を行わないと、
問題の根本的な解決にはつながらないという判断になりました。


浴室の隣にあるトイレ脇の柱の足元には、以前白蟻がいた形跡が。
100_2314.jpg

栗の土台と桧の柱が一部食害にあっています。

蟻道を壊して見たところ、今はそこには白蟻がいませんでした。
(蟻道とは白蟻が安全に歩く為に自分たちで造った土のトンネル。写真中央部の柱と土台の取り合いあたりに見える、灰色の土の塊)



状況を把握したところで、床下で方向転換。
潜った和室へ戻りながら各部屋の床下もひと通り調査。

途中で見られたこんな箇所は、木がコンクリートに埋まって、地面も近く、
白蟻の侵入経路となる可能性がある注意箇所。

100_2315.jpg



床下の潜ること1時間半。
総ほふく距離約50m。(最近運動不足の私には結構な運動量)

こうして建物全体の床下を見たところ、
幸いなことに、浴室周り以外は今のところ白蟻の形跡は無く、まずまずの床下環境でした。


最後に知り合いに状況を報告し今後の進め方を相談したところ、
賃貸物件ということもあり大家さんに相談するということで、
今回は破壊を伴う駆除までは行わず、効果は期待できなくてもひとまず問題箇所周辺に予防措置程度にホウ酸を注入しておいて欲しいとことで、対処して今日のところは終了しました。


何故、設計事務所の私がこんなことをしているのかというと、
設計という業務以前に仕事へのスタンスとして「家族のシアワセな暮らし」を支えるという考え方が根本にあるから。

だから、たとえ設計に直接関係の無いように思われる様なことでも、床下や天井裏に平気で潜っていってしまいます。

でも実際は、いろいろな建物の問題点や実状を直接見て触れることで、長期的な視点で問題発生のリスクをイメージし、それを目に見えにくい設計の中の細かい部分に活かして行けると感じています。


見た目のデザインももちろん大切ですが、永く幸せに暮らしていく為の家造りには、見えないところもとても大切なのです。


ああ、今は腹筋と腹斜筋が筋肉痛…



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